ここまで8回にわたって、アルファベット・チャンツ26語を読めるようになるための発音とつづりの関係について紹介し、26語のうちの25語を論理的に読めるようになりました。今回は残る1つについてお話しします。その残った語は picture です。
picture の pict までは各文字の音の連続だけで読むことができます。残りの ure をよめるようになればいいわけです。そこで、この単語を pic と ture に分けて、-ture の発音を見ていきましょう。
-ture とつづる代表的な語には次のようなものがあります。
・capture, culture, picture, lecture, gesture, mixture, vulture, structure
・future, nature
・feature
いずれも -ture の部分は「チャr」(r は舌を巻く音)と発音しますね。つまり、-ture というつづりは「チャr」と読むということがわかります。chur とつづれば強く「チャr」と発音されますが(例:church)、-ture の場合は弱く、短く「チャr」と発音します。特に、上記の語はすべて -ture 以外の部分にある母音にアクセントがあるので、なおさら弱く、短く聞こえます。
なお、これは余談になりますが、上記の単語を3つのグループに分けたのはどうしてだかわかりますか?
それは、-ture 以外の部分の発音の仕方でグループ分けしました。
・上段の語 … 各文字の音の連続
・中段の語 … 母音が名前読み
・下段の語 … 2つの母音字で表す音
中段の語を見ると、u という母音字も1つ前にある母音字を「名前読み」させる働きがあることがわかります。ところが、上段の語のように間に子音字が2つあるとその"働き"が抑えられてしまっています。
<プラス・アルファ>
① -ure
picture の -ure の部分に目を向けると、もう少し別の語の発音を説明できるようになります。
cure, lure, pure, sure
太文字の部分は「ユァr」という音で、「ユ」のところにアクセントがあります。ただし、sure だけは s の部分が sh とつづったときの音になります。
② -tion
ついでに、似たような次のつづりも見ておきましょう。
・action, fiction, junction, tradition, collection, election
・nation, vacation, carnation, station
・auction
いずれもよく見かける -tion のつづりの語で、「ション」と発音されますね。ただ、母音を弱く、短く発音することから、「シュン」のように発音した方が英語らしく聞こえます。なお、3つのグループ分けは、-ture のときと同じ理由によります。
なお、次の語だけが例外です。
・question
この語だけ、-tion の部分は「チョン」、いや、より英語らしくするには弱く、短く「チュン」と発音されます。
さあ、今回の説明で picture も論理的に読めるようになり、アルファベット・チャンツ26語すべてが読めるようになりました。
apple, bag, cup, desk, egg, fish, girl, hand, ink, jet, king, lion, moon, notebook, octopus, picture, queen, rabbit,
star, telephone, umbrella, violin, window, box, yellow, zebra
せっかく26語すべてを読めるようになったので、次回は名前のとおりに26語の"チャンツ"読み練習をしてみましょう。