ASAP!「エイエスエイピー!/アサップ!」?

今回は初めて大文字ばかりの表現です。実は、これもアクション系の映画やドラマを見ていると頻繁に耳にする表現です。ただし、かなり速く話されるので、よく聞いていないと気づかずに通り過ぎてしまうかもしれません。

 

さて、この4文字は単語でしょうか?

いえ、これは常にすべて大文字で書かれるので単語ではありません。

では、大文字だけで表されるものと言ったら何でしょうか?

そうですね。何かの省略語です。例えば、“USA”といえば United States of America の省略語というのと同じです。

 

では、件の表現は何の省略でしょうか?

答えをすぐに言ってしまっては面白くないので、実際に使われている表現から想像してもらいましょう。

 

(例1)

A: When should I do the work?

B: Do it now, ASAP!

 

(例2)

A: Hey, what's up?

B: We have a problem. Please come here ASAP!

 

どうですか?わかりましたか?

いずれの例でも、Bの件の発言にはビックリマーク(exclamation mark)が付いているので、かなり急いでいることがわかりますね。

 

そうです。「できるだけ早く」という意味の “as soon apossible” の頭文字を並べたものです。かなり頻繁に使われる慣用表現で、かつ急いでいる場面で使われることが多いことから、いつの間にか省略されて使われることが定着しました。

 

ちなみに、読み方は「エイ・エス・エイ・ピー」と一文字ずつ発音する場合と、「エイサップ」と単語のように発音する場合のどちらかです。後者についてはタイトルでわざと「サップ」と日本語読みしてありますが、そう発音されるのは聞いたことがありません。

 

あくまでも会話で使われるもので、かつ本当に急いでいる場面で、仲間同士のような間柄で発せられる表現ですから、使う場面は考えなければいけませんが、知っていて損はない表現だと思います。

 

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