現金の使い道

「もしかして、宝くじが当たったの? それとも、大きな遺産が入ったの?」 いえ、いえ。残念ですが、タイトルの意味するところはそういうことではありません。最近、つとに現金を使わなくなったなあという話です。筆者のようなオジさんですら、コンビニなどではもっぱらポイントや電子マネーで払いますし、数千円単位のものになるとクレジットカードを使ってしまうので、両者が使えないようなお店以外では現金を使わなくなりましたね。

 

実際、ATMで5万とか10万とかおろしても、使い切るまでには3か月から半年くらいかかっていました。ところが、今年度になって少し様相が変わっています。以前なら予備用に取っておいた1万円札がどんどんなくなるようになりました。その主な原因は、今年度になって通勤にかかる交通費(電車、バス)が大幅に増えたからです。

 

もちろん、定年前も定期代を払っていたので、そこそこの交通費は支払っていましたが、電車に乗る度にお金を使っているという意識はありませんでした。しかし、非常勤講師では通う日数も限られていますから、定期を買うのではなく、パスモにお金をチャージして通勤日のみに使うことになります。そして、そのチャージする頻度と金額がかなり高くなりました。1万円をチャージしても2週間もたないからです。

 

神奈川の大学までは片道で約1.100円かかります。埼玉の大学までは片道で約800円です。それぞれ週に2回ずつ行っていますから、1週間で使う交通費は、1.100円×2×2+800円×2×2=7.400円となります。もちろん、電車に乗るのはこれだけではないので、学期中はほぼ毎週チャージしている感じです。定期の頃は一月2万円くらいでしたから、かなりの高額です。もちろん、交通費は実費で支給されますが…。

 

「“お財布携帯”にして、銀行口座から自動チャージできるようにすれば?」と息子には言われますが、スマホを常に持ち歩くという習慣がないので、それだと駅に着いてから「あっ、忘れた!」と慌てることになりかねないことや、せめてお金をチャージすることで「お金を使っている」という感覚はもっていたいので、そちらには手を出していません。

 

ただ、そうした感覚もそのうちに便利さに負けてしまって、いつの間にか自分もその世界に入ってしまうのかもしれませんね。そうしたら、現金は何のときに使うんでしょう…。(2/11/2023)

 

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