ませガキが選んだ60年代アメリカTV(その4)

同名タイトルの第4弾です。今回は50年以上経った今でも人気があり、映画版が今でも作られ続けている作品をご紹介します。

 

第2位『スパイ大作戦』(Mission: Impossible1966-73

本国アメリカでは1966年から7シーズン、計171話が放送され、日本では1967年4月よりフジテレビ系で放送されました。第1シーズンのみ夜10時台の放送枠でしたが、その人気を受けてか第2シーズンからは9時台で放送されていました。初回放送時は筆者は小学生でしたが、よく見ていた理由はおそらく第2シーズン以降の早めの時間帯に放送された分だったからでしょう。

 

番組の冒頭に流れる導火線の着火から始まるテーマ曲(『燃えよドラゴン』のラロ・シフリン作曲)や、『おはよう、フェルプス君』(Good morning, Mr. Phelps.)、『なお、この録音は5秒後に自動的に消滅する』(This tape will self-destruct in 5 seconds.)などの毎回登場する台詞に胸を躍らせた番組です。1996年以降にトム・クルーズが製作・主演した映画が6本作られていますが(現在7本目が製作中)、映画版の中でもそれらのテーマ曲や印象的な台詞が少し形を変えて存続しています。なお、日本ではあまり人気が出ていませんが、1988年から2シーズンだけ『新スパイ大作戦』(Mission: Impossible)という続編が放送されました。

 

物語の内容は今さら説明する必要もないと思いますが、“指令”から送られてきた作戦計画にしたがって、登場人物達が変装したりしながら潜入捜査を行い、たいていはターゲットの人物を欺いて”事件”を解決するというものでした。ほぼ毎回、最初にオープニング・タイトルが流れ、次に先述した指令から話があって物語が始まるという構成でした。

 

登場人物のうち、一番記憶に残っているのはもちろん主役のフェルプス(第2~第7シーズン、ピーター・グレイブス)ですが、毎回危険な任務に挑むバーニー(グレッグ・モリス)やウィリー(ピーター・ルーパス)もよく覚えています。また、紅一点として女性メンバーが入れ替わり登場する中では、シナモン(第1~第3シーズン、バーバラ・ベイン)が一番良かったですね。他にも登場シーズンは多くないものの、ローラン(マーティン・ランドー)やパリス(レナード・ニモイ)なども印象的でした。

 

今回紹介するのは、YouYube上にあがっているオープニング・タイトルのうち、日本で放送された日本語版と本国で放送されたオリジナル版です。基本的には日本語版にはナレーションが入っているというちがいだけです。日本語版では件の“指令”(声:大平透)からの連絡場面もお楽しみください。なお、それぞれ正確なシーズンは不明ですが、出演俳優からすると日本語版は第2または第3シーズン、オリジナル版は第4または第5シーズンのものと思われます。オリジナル版には『宇宙大作戦』こと『スタートレック』のスポック役で有名になったレナード・ニモイが出ています。

 

<注>再生すると音が出ますので注意してください。 

 

<日本語版>

 

<オリジナル版>