English, please.「英語をどうぞ」?

今回の表現は文字どおりの意味で使われています。しかし、多くの場合で相手に対して英語を話してほしいと言っている場面で使われているわけではありません。では、どのような場面でつかわれているのでしょうか?

 

それは、大抵の場合で話している一方の人が何かの分野の専門家である場合です。例えば、物理学に詳しい人と話している間にあなたが英語で「GPS(自動車などに付いている全地球測位システム)ってすごいわよね。どうしてあんなに正確に場所がわかるのかしら」と言ったとしたとしましょう。

 

すると相手の人は、英語で「それはね、人工衛星が3つあれば、それぞれの衛星との方角と距離の関係を演算して車の位置を割り出せるんだよ。」と言うでしょう。このくらいまでなら、「なるほど。まあ、そういうことか」と理解できるのではないでしょうか。

 

しかし、相手の人がさらに「でもね、人口衛星って地上のはるか高いところを高速で飛んでいるでしょう。相対性理論によれば、重力が弱くて速く動く物では時間が早く進むんだよ。多くの人口衛星は○○kmくらいの高さを秒速〇〇くらいのスピードで飛んでいるから、地上の時間とは〇〇くらいずれるので、それを補正しなければならないんだ…」などと話し始めたらどうでしょうか。多くの人が相手の言っていることが理解できないと感じ始めるのではないでしょうか。それまで普通におしゃべりしていた相手がいきなり見知らぬ外国語で話し始めたような…。

 

そうです。この感覚を相手に伝えるために使うのが "English, please." なのです。つまり、「私にもわかるように易しく説明してよ」という意味なのです。

 

ドラマなどを見ていると、上記とは少しちがった意味でも使われていますね。たいていは、相手の話が要領をえない長話だったりする場合です。このときの "English, please." は、「いいから、結論を早く言ってよ」のような意味で使われています。もっと直接的に急かす場合は、"Bottom line!"(結論は!)のような表現もよく聞きます。

 

英語がまだあまり上手でない私達が相手の話がよく理解できないというときに使うと、ちょっと失礼になるかもしれないので、この表現が使えるようになるまではまだ時間がかかりそうですが、頻繁に耳にする表現でもあるので、ぜひ覚えておいてください。

 

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