生まれて初めての経験

筆者はあと10ヶ月余りで還暦を迎える人間ですが、まだまだこれまでの人生でやったことがないということがいっぱいあります。その中で、多くの、いや私以外のほとんどの人がやったことがあって私がやったことがなかったということ先週の日曜日に初めて経験しました。それはブドウ狩りです。

 

そもそも「~狩り」というものを今まで一度も経験したことがありません。自分が子供の頃に連れて行ってもらったことがないことが何か特殊な思いにつながってしまっていたのか、自分の子供にもそれをさせに連れて行ったことがないからです(実際には、自分の子供は筆者の妻と一緒にイチゴ狩りやミカン狩りに行ったことがあります)。そんな私にも"そのとき"が訪れました。

 

それは大学時代の友人からの突然の連絡がきっかけでした。実は、筆者は大学時代の同級生10人(英語専攻生は11人しかいませんでした)と大学卒業後にこれまでほぼ毎年同窓会を開いています。しかし、今年はコロナ禍のために毎年6月末に開いている同窓会が中止(延期)になっていました。ところが、1週間ほど前に毎年幹事をしてくれる女性からメールが来て、同窓生の一人の実家が経営している果樹園で4連休中の2日目にブドウ狩りをしないかという誘いがありました。

 

これは千載一遇のチャンス(?)と即OKの返事を出して、その日を迎えることになりました。幸いにも、その果樹園は筆者の自宅から車で15分くらいで行ける近場です。残念ながら当日は朝から小雨模様で、しかも幹事と果樹園の女性以外はみな都合が悪くて3人だけの同窓会となってしまいましたが、初めて経験するブドウ狩りにワクワクしながら出かけました。

 

個人経営の小さな果樹園なので、ブドウ狩りはすべて事前予約制となっていることもあり、筆者たち以外はときどき家族づれが一組ずつ来園するくらいで、多くの時間は貸切状態でした。果樹園の女性が筆者たちのために残しておいてくれたシャインマスカットを自分で切り取ると興奮はマックスに。ただ、少し落ち着くと、自分の子供たちにこの楽しさを経験させてあげようと思わなかった自分を大いに恥じる気持ちもわいてきました。

 

その農園には季節の最後期になる梨(にっこり)も1本だけあるのですが、それを見て今年は梨を食べそびれていたことを思い出して、そちらも大ぶりの実(850g)を1ついただいてきました。梨をもいでわかったこですが、梨って本当に簡単に手でもげてしまうんですね。あんなに重い実がこんなに簡単にもげるということは、台風などが来たらひとたまりがないということがよくわかりました。

 

今度は家族をここに連れてきてあげたい…。以前はなぜそう思えなかったのかが不思議なくらい、楽しい時間を過ごすことができました。(9/26/2020)

 

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