無欲のポイント

世の中には「〜活」ということばがあふれています。「〜するための活動」という意味のことばですね。最初に聞いたのは「就活」だったでしょうか。以来、「婚活」、「終活」など、漢字一文字との組み合わせの表現はすっかり定置した感があります。

 

その中でユニークなのは「ポイ活」でしょうか。最初にこのことばを聞いたときに、「ゴミをポイ捨てをしない活動」かななどと思ったのは中年、いや、それ以上の年齢の人かもしれません(笑)。

 

さて、「ポイ活」をする人、ポイントをためる人の達人の中には、なんと1200万円も貯めた人がいるということをつい先日テレビで見ました。さすがに筆者はそこまではしませんが、運良くもらえたものは有効に使わせてもらっています。

 

その中で、過去最高に驚いたポイントゲットがありました。それはあるコンビニとコラボした電子マネーのポイントでした。それまで電子マネーなど使ったことがなかったのですが、いよいよ使ってみようと思って数千円分をチャージして、朝食を買うためにコンビニで使い始めたのです。使う度に携帯からブランド名が聞こえてくるので最初は恥ずかしかったのですが、慣れればそんなものかなと思い始めていました。

 

使い始めて3回目くらいのときだったでしょうか。その日は朝食だけではなく、昼食と念のための夕食も買いました。合計金額は1,240円ほど。コンビニの買い物としては久しぶりの高額(!)の買い物でした。

 

ようやく慣れた電子マネーで代金を支払うと、いつもの音声の後になんだか派手な音楽が聞こえてきました。当然、「何なんだ!」と驚き、恥ずかしさのあまりスマホをサッとしまってそそくさと店を後にしました。

 

その音楽の正体がわかったのは翌日の朝の買い物のときでした。支払いのためにアプリを立ち上げると、何やら見慣れないポップアップが出てきていて、打ち上げ花火まで上がっています。よくよくそれを見ると、「おめでとうございます! あたり1等賞 ポイント1,000%バック」と書いてあります。前日の支払額の1,000%ということは12,400円ということになります。

 

これには本当に驚きました。後で調べたら、3回に1回は当たりが出るらしいのですが、そのほとんどは3等(0.5%のポイントバック)らしいとのことでした。以来、買い物をする度に気にするようになりましたが、たまに3等があたるくらいです。

 

「無欲の勝利」という言葉がありますが、そのときばかりは「無欲のポイントゲット」となりました。ただ、その後はその電子マネーばかり使うようになったので、結局はその会社の戦略にまんまとはまっただけだったのかもしれません。(5/15/2023)

 

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