非常勤でも忙しい

今年の3月末に中学校の教員を定年退職してからは、3つの大学の非常勤講師を務めています。職業を尋ねるアンケートで「教員」という選択肢がない場合は、「アルバイト」のところに印をつけます。常勤でないと他のところには印を付けられないですね。

 

同じ「教職」ではあるのですが、非常勤講師は基本的に授業だけをやっていれば良く、最近よく教職の大変さなどで話題になるわずらわしい仕事は一切やる必要はありません。もちろん、その分は給与に跳ね返ってきており、今ではフルタイムの時の数分の一しか収入がなく、貯蓄や退職金を食いつぶしながらの生活となっています。

 

さて、その「わずらわしい仕事」がなくなった分はさぞかし楽になったであろうと思われるかもしれませんが、個人的な感覚としてはそれほど楽になったようには感じません。唯一楽になったのは、毎朝4:50に目覚まし時計で起きていたのが、朝一の授業がある木曜日を除くと目が覚めるまで寝ていられるようになったということでしょうか。

 

忙しさが続いている一番の理由は、授業の準備です。どうも中学校の教員のときのクセが抜けずに、ひとつひとつの授業の準備にかなりの時間をかける傾向があります。3つの大学で前期4種類(5コマ)、夏期集中1種類(1コマ)、後期4種類(5コマ)の授業について毎回きちんと準備をしているのです。すべての授業で学生用に毎回レジュメを用意し、話す内容のパワポも作っています。1つの授業の準備をするのに数時間(場合によっては10時間以上)かかっているので、毎晩のように夜中まで、土日もほとんど教材作成に費やしています。その時間まで時給に換算したら、おそらく”最低賃金”の半額以下になるでしょう。

 

もっとも、そのうちの前期2つ、夏期1つ、後期の3つは来年も担当できそうなので、今年作成したそれらの教材をうまく活かせばだいぶ楽になりそうではあります。それを楽しみにして(?)、これからも頑張ろうと思います。でも、来年担当できない3つの授業用に作成した教材は一度きりしか使えないなんて…。もったいないけど、まあいいか。(11/13/2022)

 

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