質 or 量

「量より質を追求しなさい」とか、「やはり質より量でしょ」などの議論は昔からあります。もちろん、何のことを話しているかによって、その答えは変わるでしょう。

 

筆者は以前に何回か散歩のことをこのコーナーで取り上げてきました(「55. 散歩・さんぽ・sanpo」「60. 散歩 パート2」「91. 再開(散歩 パート3)」「112. 散歩 パート4」,、「154. 夜散歩から昼散歩へ」参照)。ただし、そのほとんどの回でたくさん歩いたことを述べて来たように思います。それは、健康維持を考えて毎日ある程度の歩数を歩くことを目標としていたからでした。つまり、「量」を重視していたわけです。

 

しかし、最近になってその考えが少し変わってきました。きっかけは4月上旬に経験したひどいぎっくり腰でした。直接の原因はわかりませんが、間接的には無理な歩行と無理なストレッチが原因ではないかと思っています。そして、その治療の過程で整体師さんから、「一日に一万歩もシャカシャカ歩くより、腕と腰をしっかり振って、本来の人間の歩き方である腰を使った歩行をじっくり行った方がいい。その方がお尻の筋肉も鍛えられるし、それで腰の痛みも無くなる」とアドバイスされたからです。

 

アドバイスされた歩き方は、当初はぎこちないものでしたが、慣れればそれほど難しくなく、確かに全身を使って歩いているような感覚があります。そのせいか、3,000歩も歩くとかなり疲れます。いかにも腰、お尻、太もも、そして腕を使っているという感覚です。歩きながらストレッチもできているようです。さらに、このように歩くと背筋がピンと伸びますね。

 

以前は“歩数”という記録を伸ばすために数字にこだわっていて、歩くということはどういうことなのかということを考えていませんでした。これからは自分の身体と対話するようなトレーニングをしていきたいと考えています。(7/1/2023)

 

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