仕事か趣味か

「ワーカホリック」(workaholic、仕事中毒の人)と呼ばれるくらい生活のほとんどが仕事で占められている人が日本には多いと言います。もしかしたら筆者もその一人かもしれませんが、筆者の場合は人から見れば立派な仕事なのに自分では趣味のつもりでやっていることがいくつかあります。このホームページ作成もそうですし、もう1つの教員向けホームページの作成もそうです。趣味で作っているので、ストレスもありません。それどころか、ストレスの解消に役立っています。

 

実は、筆者にはさらにもう1つ"趣味"になってしまっている仕事があります。それは学校行事のビデオ撮影とその編集です。学級担任を持っていた数年前までは学年行事の全てと日頃の生活の多くの場面をビデオ撮影し、そこに学校行事のビデオを加えて、「卒業記念DVD」というものを編集して卒業後に生徒に配っていました。編集を終えるには卒業後に毎週末の土日を丸々使って約半年かかる大事業です。

 

しかし、ここ数年は担任学年がないので、もっぱら学校行事のみを撮影しています。しかも、それらは該当学年に渡すために撮影しているだけなので、編集まではしません。編集までした方が楽しいのですが、それをやってあげるほどの愛情を注げる対象(担任学年の生徒)がいないので、そこまでの意欲がわかないのです。

 

その筆者が最近またある学校行事のビデオ撮影と編集を楽しんでいます。それは、新型コロナウィルス感染症対策で中止となったいくつかの行事がオンライン開催になり、その素材の撮影と公開に向けての編集作業が筆者に回ってきたからです。長年学校行事の撮影を任されてきたせいか、校内の誰もがその作業を筆者がやるものだと思っているようで、筆者も進んでその"仕事"を引き受けているというわけです。

 

まず、すでに撮影と編集が終わって公開済みなのが以下のものです。

・新入生向け「校長訓示」

・在校生向け「校長訓示」

・在校生向け「副校長挨拶」

ただ、これらはいずれも固定カメラ+ピン・マイクで撮影した映像にタイトルを入れた程度のものなので、それほどの手間はかかっていません。また、校内向けなので余計な気も遣っていません。

 

次に、すでに撮影と編集が終わり、公開に向けての準備を進めているものが以下のものです。

・生徒による学校紹介「高校生から見た本校」

・生徒による学校紹介「大学生から見た本校」

これらは、在校生の生徒会役員がインタビューした内容を撮影して編集したものです。全景を固定カメラ+スタンド・マイクで撮影した素材と、個人のアップを移動カメラ+スタンド・マイクで撮影した素材を使って、想定時間内(20~25分程度)に編集する作業をしました。こちらは一般の人にも公開され、学校の宣伝にもなるものなので、映像効果にも力を入れました。

 

そして、まだ撮影していないものとして次のものがあり、その作業も楽しみにしています。

・学校説明会「校長挨拶」

・学校説明会「本校の教育(副校長)」

・学校説明会「入試について(教務部長、入試担当)」

・学校説明会「卒業生から見た本校(社会人)」

これらはいずれも固定カメラ+ピンorスタンド・マイクで撮影してタイトルを入れる程度になるでしょうから、それほどの作業にはならないと思われますが、一般公開が前提なので、フレーミングやライティングなどにはこだわって撮影しようと思っています。

 

上記のすべての作業をするのには、撮影するだけでもけっこうな時間を取られ、編集にはその何倍もの時間がかかりますが、前述のとおり楽しんでやっているので一向に苦になりません。少々面倒なことであっても、自分で工夫することでやりがいを見つければ"楽しみ"にすることができるというわけです。

 

英語学習を含めた勉強もそうかもしれませんね。"勉強"だと思ってやっていると苦しいですが、そこに何かやりがいを見いだせれば”楽しみ"にすることができるかもしれません。実は、長々と書いた今回の話のねらいは、そのことをお伝えするためでした。(8/8/2020)

 

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