真夏の使者

なんだか似たようなタイトルが続いていますが、前回とは1文字ちがいます。そうです。同じ「使者」でも「夏」から「真夏」になりました。そして、それが「つぶやき」の100回記念となりました。真夏と言えば「蝉」(セミ)です。100回目という記念すべき回のネタが“蝉”であるあたりは、いかにも筆者らしいですね。

 

例年であれば、都内にある筆者の学校の雑木林で蝉が鳴き始めるのは7月の中旬あたりです。そろそろ梅雨が明けるかなという頃やまさに梅雨が明けたその日だったりすることが多いです。しかし、今年は梅雨真っ盛りの7月2日に“第一報”を耳にしました。

 

実は、その鳴き声に最初に気づいたのは筆者ではなく、筆者の同僚の女性の先生でした。雨が降っていて蒸し暑かったので、英語科準備室の窓を閉め切ってエアコンをドライにして仕事をしていたところ、その先生から「あれ?セミの鳴き声が聞こえませんか?」と話しかけられました。そこでよくよく耳をすましてみると、確かにかすかに「ミ~ン、ミ~ン」という声が聞こえます。「あれ、ホントだ」と言って窓を開けてみると、今度ははっきりとそれが聞こえました。

 

筆者の記憶では、筆者の学校ではこれまでで最も早くセミの鳴き声を聞いたように思います。例年に比べて特に暑い日があったわけではなく、しっかりと(?)梅雨空も続いていたので、いったいどうしたことでしょうか。やはり、地球温暖化のせいでセミの成長も早まっているかもしれません。

 

「でも、そんなに早く鳴き始めても、嫁さんがいなかったら無駄だな」などとわけのわからないことをつぶやいたところ、件の先生からは何の返事ももらえませんでしたが、案外鳴き声を出さないメスも土の中から出て成虫になっていたかもしれません。その次の週も、2~3日に1回程度ずつミンミンゼミの単発の鳴き声を聞きました。おそらくそれも上記の“早起きさん”だったのでしょう。

 

今週は、例年であれば一斉にセミの初鳴きを聞く時期になりました。朝の出勤時に学校の敷地の北側にある長い(約150メートル)の坂道を登りながらセミの大合唱を聞くようになると、夏本番を意識します。そして、実際に今年もそういう状況になりました。

 

天気予報ではまだ関東地方の梅雨明け宣言は出ていないようですが、セミたちはそんなことにはお構いなく夏本番が訪れたという“宣言”を奏でています。(7/17/2021)

 

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