庭作り

筆者の家の庭の概要については「69. 冬の花壇」にも書かれていますので、まずはそちらをご覧ください。今回はこの庭が完成するまでの経緯をご紹介します。

 

15年前に今の家を新築した際に、引っ越してきてからしばらく経ったところで、庭作りをしました。最初に行ったのが、南側の塀沿いに目隠し用の木を3本植え、それを挟むように4カ所の花壇を作ることでした。木は地元の植木屋さんと相談して、1.5mほどの高さまで成長したベニカナメモチ(レッドロビン)を3本(1本2,000円)買ってきて自分で植えました。花壇は塀側をそのまま利用する形で直線と曲線のブロックを置いて半円形のものを4カ所、植木の間を埋めるように作りました。ただ、こちらは木の下にあることや北側のフェンスの下にあることから日当たりがあまり良くなく、植えた植物の生長がゆっくりです。

 

次に行ったのが以前から作ろうと思っていた、電車の線路を模した通路です。庭の入口から奧にある物置までをS字につなぐ通路です。この工事には大学時代に遺跡(主に縄文時代中期、4000年くらい前のもの)の発掘のアルバイトを4年間やったのが役立ちました。すなわち、水平器の使い方や図面の描き方に慣れていたので、独力で設計や作業ができたというわけです。

 

線路にあたる部分にはレンガを敷いてカーブ模様を造りやすくし、枕木にあたる部分には“枕木”として売っていた幅60cmの木材を用いました。“線路”内の隙間にはレンガの粉砕石を敷き詰めて雑草が生えるの抑えるようにしました(これらの下には雑草よけ用のシートも敷かれています)。ただし、枕木は5~6年で腐ってしまうので、今までに2回交換しています。3回目のものもそろそろ危なくなってきています。

 

また、当初は"線路"の周りは土のままだったのですが、しばらくすると周囲に雑草が目立ってきたので、白い小石を敷き詰めました。そうして出来上がったのか下の写真の庭です。シンプルな白石の面の中に線路のようなアクセントが手前から向こう側に延びるような、ちょっとした遊び心のある庭ができたと思っています。

 

ただ、こういう観賞用の庭というのはあまり実用には向きません。つまり、これがあることで何かをすることがやりにくいということです。そこで現在、1年余り先に迫った定年退職を機会にこの部分全体をウッドデッキにしてしまうことを計画しています。せっかく作った庭を壊すのは残念なのですが、ウッドデッキにすることでこのスペースを有効活用できるのではないかと考えているからです。例えば、夏はバーベキューをやったり、春・秋・冬の天気のいい日はのんびり読書やお茶を楽しんだり…。定年後の生活に対して妄想ばかりが広がっています(笑)。(1/9/2020)