Watch your tongue.「あなたの舌を見なさい」?

2回続きで Watch 〜. の命令文です。今回も、前回同様に「〜に気をつけなさい」という意味の慣用表現です。

 

今回のポイントは tongue という単語です。このまま「舌」という意味で解釈してもまちがいではないのですが、「舌」という意味から派生したもう1つの意味で考えたほうがわかりやすいでしょう。

 

それは「ことば」という意味です。こうすると、件の文は「あなたのことばに気をつけなさい」という意味になりますね。つまり、相手に対して「ことば使いに気をつけなさい」と注意する表現なのです。

 

たいていは、汚いことば(スラングや誰かを罵るような発言)をしたときに、親や立場が上の人に言われることばです。Watch your mouth.(口に気をつけなさい)と言われることもあります。こうなると、日本語の表現とほぼ同じですね。

 

実は、これと同じような状況でもっと強く汚い表現もあるのですが、それはまた機会を改めて取り上げることにしましょう。

 

今回は他の人から言われないようにしたい表現でした。

 

ところで、焼き肉屋に行くと出てくる「牛タン」。牛の「舌」ですね。この「タン」とは、英語の tongue のことだというのはご存じですね? tongue の前半の「タン」をかなり強く発音し、後半の「グ」をほとんど飲み込んで発音するので、日本人には「タン」と言っているように聞こえたらしいことから来ているネーミングと言われています。

 

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