K1～K9で、筆者が勤務する学校（「作者について」でおわかりのとおり、筆者は国立大学附属中学校の教員です）で生徒に教えている発音とつづりの関係をみさなん向けに説明しました。筆者の学校では、かつてはそれらを１回で教えるという無謀なこと（汗）をしていたのですが、ここ数年はそれを５～６回に分けて教えています。ただ、今年（2020年）はそれを教える期間が新型コロナウィルス感染症対策のために臨時休校になったので、オンライン授業（ロイロノートを使った授業）でさらに小分けにして教えるために９回になりました。そこで、みなさん向けにはその９回に分けたバージョンを使って、さらに細かい説明を追加したものをアップしました。
つまり、ここまでの９回分を読んでいただくと、発音とつづりの関係を筆者の学校の生徒（中１）よりも詳しく学べたことになります。そこで、今回はその最終仕上げとして、筆者の学校で2007年から使っている「附属中アルファベット・チャンツ」というリズム練習をしてみましょう。
よく知られている「フォニックス・アルファベット」の練習は次のように行っています。
'A' says, 'a', 'a', 'a', 'apple.'（エイ セズ、ア、ア、ア、アｯプル）
（赤文字は「名前読み」、青文字は「音読み」）
しかし、says（セズ。セイズではない）という表現が初学者には少々邪魔なので、筆者の学校ではこれを取ってしまい、その上でリズムを整えるために次のように練習しています。
'A', 'a', 'a', 'apple.'（エイ、ア、ア、アｯプル）
これなら、ビートの効いたリズムに乗って簡単に練習することができます。本紙面ではリズムは流せないので、以下の標記を参考にして、自分でリズムを取りながら言ってみてください。繰り返しますが、その際は赤文字（大文字）は「名前読み」で、青文字は「音読み」です。「音読み」がよくわからない人は、「1. アルファベットの名前を読めても英語は読めない」を読んでから戻ってきてください、
・A, a, a, apple
・B, b, b, bag
・C, c, c, cup
・D, d, d, desk
・E, e, e, egg
・F, f, f, fish
・G, g, g, girl
・H, h, h, hand
・I, i, i, ink
・J, j, j, jet
・K, k, k, king
・L, l, l, lion
・M, m, m, moon
・N, n, n, notebook
・O, o, o, octopus
・P, p, p, picture
・Q, q, q, queen
・R, r, r, rabbit
・S, s, s, star
・T, t, t, telephone,
・U, u, u, umbrella
・V, v, v, violin
・W, w, w, window
・X, x, x, box
・Y, y, y, yellow
・Z, z, z, zebra
いかがでしたか？ リズムよく読めたでしょうか？
えっ？ 「どんなリズムかわからなかった」ですか？
う～ん…。わかりました。それではそれを YouTube を使って練習してしましょう。
以下の URL をクリックしていただくと、YouTube の当該映像に飛びます（音声が出るので注意してください）。筆者の学校の同僚の先生が遠隔授業のために作ったスライド動画（オリジナル版の音声は2007年に同僚の２人の先生で入れたもの）に、今回特別に筆者の声で上記のチャンツを乗せて再編集してみましたので、動画と一緒に練習してみてください。なお、曲は2004年版NHKラジオ『基礎英語２』で使われたアルファベット・チャンツです。
いかがでしたか？ これでみなさんも筆者の学校の生徒です（笑）。
筆者の生声を聞いてもらうのは初めてで、とても恥ずかしかったのですが（還暦間近のオジサンの声ですみません…汗）、これもここまで本ホームページを読んでくださったみなさんへのプレゼント（お礼）だと思ってやってみました。ひゃ～。
では、モデルと一緒に言うことができたら、今度はカラオケでやってみましょう！
★附属中オリジナル アルファベット・チャンツ（カラオケ）動画
どうでしたか？ きちんと言えましたか？ これでみなさんもアルファベットの音に関して“独り立ち”ができましたね（笑）。
ここまで10回にわたってお送りしてきた「これでつづりが読めるようになる！」シリーズは今回で終わりです。長期にわたってお付き合いいただき、ありがとうございました。新たな企画にご期待ください。