春の使者2

同様のタイトルの第1弾は「80. 春の使者」でお話ししました。そこでは勤務校の中庭の木に毎年やってくるメジロのことをご紹介しました。今回はその第2弾として、これまた毎年訪れるのを楽しみにしている鳥についてです。大抵は4月に入ってから姿を見るようになり、6月くらいまで賑やかな鳴き声と低空飛行の姿を楽しませてくれる鳥です。

 

もうおわかりですね。そうです、ツバメです。筆者の場合、彼らをよく見かけるのは自宅の最寄り駅の駅舎の中です。10年近く前にリニューアルされてすっかりきれいになった駅舎、というより「ステーション・ビル」と言った方がふさわしい建物があり、大きな吹き抜け状の階段部分と"かまぼこ形"の天井の長押(?)の部分によく巣が作られます。ほぼ毎年同じ場所4~5カ所に巣ができ、子供たちが巣立つまでそこで暮らしています。駅員さんもそれがわかっていて、彼らと人々が安心して共存できるように、各巣の下には糞よけの板状のものを取り付けてくれています。

 

また、筆者の家はその駅から徒歩2分くらいのところにあるので、家の前の電線の上に親鳥や巣立った子供たちが鈴なりにたかっていることもあり、そういう時は鳴き声(くちばしをカチカチ言わせながら鳴くアレです)の"合唱"をうるさいなあと思うこともあるほどです。

 

今年は最初にステーション・ビルでツバメが飛んでいるのを見かけたのが4/2(金)でした。その時はよく目を凝らして探しても他のツバメは見つからなかったのですが、4/5(月)の朝に駅に行ってみると、階段上のいつもの場所で2羽が巣を作り始めていました。そして、4/7(水)の帰宅時には、もうほぼできあがっていて、2羽が巣の中にちょこんと座っていました。ただ、そんなことに関心を持って立ち止まって見ているのは私くらいのものですが…。

 

これからしばらくすると、幼鳥たちの鳴き声、彼らの餌をねだる姿、巣から落ちてしまうのではないかと心配になるくらい混雑している巣の様子、そして子供たちの飛行訓練の姿を楽しむことができるでしょう。この飛行訓練がすごいのです。よくもまああんなに高速で低空飛行をしていて大丈夫なものだと思います。混雑した人々の間を縫うように飛んでいることもあります。私のように動物好きの人間は気になりませんが、そうではない人にとっては迷惑だったり恐怖感を感じたりしているかもしれません。

 

とにかく、これから約2ヶ月の間、少なくとも朝と夜の2回は彼らの姿を楽しむことができそうです。みなさんの街ではどんなことろにツバメが巣を作っているでしょうか?(4/10/2021)

 

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