バイクのこと

沖縄以外は梅雨真っ盛りで、じめじめした気候が続いています。うっとうしい雨空よりもスカッとした青い空を早く拝みたいものです。そんなことを考えていたら、あることを思い出しました。

 

突然ですが、筆者はバイク乗りです。いや、正確に言うと、今から15年前までバイク乗りでした。

 

高1のときに原付免許を取って父親のダックスST50に、高2のときに自動二輪中型免許を取ってアルバイトをして買ったXL125Sに、大学1年のときにホークⅡCB400Tに、大学4年のときに限定解除をして就職後すぐにCB750Fインテグラに乗っていました(ここまでいずれもホンダ車)。そして就職3年目にハーレー・ダビッドソンFXSTソフテイル(1,340cc)を購入し、18年間所有していました。

 

筆者はけっして「暴走族」(このことばも最近聞きませんね)ではなく、たいていは一人でツーリングを楽しむソロ・ツーリストです。大学を卒業するまでに沖縄県を除く46都道府県を走り、ほぼ日本一周をしました。筆者は関東地方に住んでいるので、出かけ先は関東周辺が多いですが、これまでに九州は1回、四国は2回、中国地方は2回、関西・東海地方は3回、中部・北陸地方は3回、東北地方は3回、北海道は5回行っています。

 

あの頃は本当に楽しかったですね。一人で出かけても、出先で知り合いができると一緒に走ったり、テントと寝袋を積んで駅や公園、キャンプ場などに泊まったり、雨が降れば無料宿泊所に泊まってそこで知り合った人と朝まで語り合ったり…。一度のツーリングで3日から2週間くらい出かけていました。一番の出費がガソリン代という貧乏旅行ばかりでしたが、しかしだからこそ自分で工夫して過ごす知恵も培われたように思います。

 

また、これらの経験が大学4年のときに住む場所も決まらないままアメリカの大学に留学するという冒険を可能にしたと思っています。筆者にとってバイクは楽しみでもあり、自分の人生を彩る力を与えてくれるものでもありました。

 

しかし、15年前に現在の家に引っ越す際に、妻から「新しい家にはバイクの駐輪場は作らない」と宣言され、泣く泣くハーレーを手放しました。もっとも、その時点で遊んでほしい盛りの子供も2人いましたし、休日に自分だけバイクに乗って遊びに行くなどということはできなかったので、妻に言われなくても手放していたかもしれませんが…。そして、それ以来バイクにはまったく乗っていません。

 

しかし、いつかまた乗ってみたいという気持ちはずっとくすぶっており、今でも時々ネットでかつて乗っていたオートバイの中古などを眺めたりしています。ただ、たとえまた乗るとしても、15年もご無沙汰していて体力もかなり落ちているので、若いときのような大型バイク(CB750Fは245kg、ハーレーは280kgありました)には乗れないかもしれません。それでも、いつかまた乗ってみたいなあ…。

 

この気持ちは若いみなさんにはわからないかもしれませんが、学び直し組の中高年の方ならご理解いただけるのではないかと思います(笑)。(7/4/2020)

 

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