夏休み中の授業

タイトルを見て、学校の補習や塾の夏期講習を思い浮かべた人もいるかもしれませんね。今回の話は、筆者が受け持っている大学の授業、すなわち夏季集中講義のことです。

 

「作者について」をご覧いただくとわかりますが、筆者は今年度から3つの大学で非常勤講師として教えています。そのうちの1つが都内にある私立大学の大学院(教職大学院)です。ただ、他の2つの大学とちがって授業が毎週あるわけではなく、その大学で受け持つ授業は夏季集中講義です。その授業が8月末に行われました。

 

同大学の教育学部には普通の大学院も存在しますが、筆者が教えたのはそれとは別に設定されている教職大学院です。正式には「大学院教育学研究科高度教職実践専攻」と言います。大学院というと文系の科目でも科学的な実証研究を求められることが多いのですが、こちらはより実践的な研究を行うものとして設定されています。修士号を持っているとはいえ、大学の専任教員の経験がない筆者がいきなり大学院の授業を持つことができたのも本大学院のそのような性格付けによるものかもしれません。

 

大学院の授業なので受講者はあまり多くなく(本年度は8名)、大学のゼミのような規模とスタイルの授業となりました。年齢とともに生徒の顔と名前を一致させるのが難しくなり、コロナ禍で“マスク顔”が当たり前になってからはそれがほとんどできなくなっていた筆者ですが、さすがに8人であればフルネームで覚えることも可能で、初日の授業で全員を名簿を見ずに苗字で呼ぶことができるようになりました(座席指定にしていたこともありますが…笑)。

 

筆者が持った授業は今年度新たに設定されたもので、どのような授業にするかかなり迷ったのですが、結果的に提供した内容は受講者のみなさんに好評であったようで、活発な意見交換をすることができました。また、長年現場の教師として実践してきたことを後進に託すことができたのは、筆者としても大きな喜びでした。

 

来年度も同じ授業を担当する方向で話が進んでいるので、新たな出会いを楽しみにしたいと思います。(9/3/2022)

 

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