年賀状

みなさんは年賀状を出していらっしゃるでしょうか。読者の方が若い人であれば、「出していない」という人も多いでしょうね。筆者の2人の子供たち(「子供」と言っても29歳と23歳ですが…)すでに数年前から1枚も書いていません。

 

筆者は教員なので、若い頃は年々出す枚数が増え、最も多かった時期は事前に300枚購入してあっても正月にまた数十枚買い足さなければらないほどたくさんの年賀状を出していました。しかし、結婚後に4回住み家を替えたこともあり、年々卒業生からの年賀状が少なくなりました。そして、決定的だったのは個人情報保護法の成立によって生徒や教員の住所録が廃止されたことでした。これによって在校生からの年賀状が無くなり、それは卒業生からの年賀状が激減することにもつながりました。もっとも、今でも学校宛てに送ってくる知恵のある生徒もいますが…。

 

さて、そうは言っても、以前から付き合いのある自分の小・中・高・大の友人やかつての同僚たちには相変わらず1年に1回の“ご機嫌伺い”と”近況報告”という意味で100枚程度は出すので、毎年年末は結構忙しくしています。もちろん、表も裏もパソコンで印刷してしまうので、手書きで一言を加えたとしても丸一日あればポストに投函することができますが…。

 

そう言えば、今年は郵便局の営業の人が年末に年賀状を自宅まで売りに来ませんでしたね。営業にノルマを課すことで起こっていた保険事業の大きな問題が郵便事業にも影響を与えたものと思われます。それとも、筆者がかつてほど大量に購入しなくなったので、お得意客(?)として認識されなくなったためだったのでしょうか。

 

新年になった途端に「あけおめ!」とメールやラインなどでやりとりをする若者たちにとってはもはや「化石」(fossile)のような存在となっている年賀状。筆者もそろそろそれを”終活”の対象としてやめていくことを考えようかとも思うのですが、一方で年に一度の”つながり”だけは残しておきたいという気持ちもあり、少なくとも手紙を書く元気がある間は続けることになりそうです。(1/15/2022)

 

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