so delicious と very delicious はどうちがうの?

【質問】

10月号 62ページの Check it! で This steak is so delicious. と言っていますが、delicious はこの語自体で「とてもおいしい」という意味なので、very deliciousとは言わないと習いました。それなら、very と同じような意味の so はなぜ OK なのでしょうか?(注:太字は回答者による)

 

【回答】

so には、主に口語(話しことば)で「非常に、いかにも」のような意味で形容詞の意味をかなり極端に強調する副詞としての使い方があります。ですから、so deliciousは「信じられないくらいおいしい」という驚きを含んだ意味の表現として使うことができます。したがって、この文を読むときは so delicious の部分を大きな声で、ゆっくり、はっきり言うのがふつうです。

 

一方、very の使い方についてはまさにご指摘のとおりで、元々「とても美味しい」という意味をもっているdelicious の前には置かないとされています(手元の辞書にも「×very delicious」という表記が見られます。これは、いくら very が形容詞を強調する副詞であっても、元々「完璧な」という意味をもっている perfect に対して *very perfect と言わないのと同じです。ただし、複数の信頼できるネイティブ・スピーカーに聞いたところでは、「実際には very delicious はよく使われている」とのことでした。

 

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