No worries.

本ホームページの英語タイトルをどうして "NORY's NO worRIEs ..." のようにしているかについては、本コーナーの「2. ホームページの名前の由来」でごく簡単に述べたことがあります。しかし、それはすでに5年以上も前のことなので、ここで改めて詳しく説明しておきましょう。

 

まず最初の NORY ですが、これは筆者の愛称である「ノリ」から来ています。今から約40年前の1983年~84年にアメリカの大学に1年間留学したときに、自分の名前を覚えてもらい易くするためにそれを "Nory"(ノウリー)としていました。以来、英語の授業などで自分の名前をファースト・ネームで称するときはこれを使っています。

 

続く見かけが変な NO worRIEs は、本ホームページを作成するきっかけとなった、今から5年前の長期入院に伴う3ヶ月の病気休暇から来ています。そのとき、筆者は勤務校の教務主任と英語科主任を担っていましたが、それらの仕事をすべて同僚に代行してもらわなければなりませんでした。特に、勤務校は国立大学の附属中学校ですので、毎年行われる研究協議会(公開授業と研究発表を行う会)の企画・運営を英語科の仲間に任せて、自分は療養に専念させてもらっていました。

 

その研究協議会の数日後のことです。長年一緒に働いてきた英語科の同僚の先生-英語科主任代行-から1通の手紙が来て、そこに印刷された1枚の写真(下の写真参照)が添付されていました。それは、研究協議会の当日に英語科分科会の運営に携わった12人の先生方が笑顔で並んでいる写真で、そこに"Team NO worRIEs" という標語のようなことばが書かれた手作りの色紙も一緒に写っていました(そのときに初めてそれを見ました)。本来であれば筆者が中心となって運営していたはずの会を仲間たちが協力して乗り切ってくれた証拠の写真でした。

 

"No worries." とは、「心配は無用」という意味のことばです。worry を動詞として使った Don't worry. とほぼ同義と言っていいでしょう。この表現の worry は名詞で、<no + 名詞>でそのような意味になります。例えば、No smoking. なら「禁煙」ですね。それを筆者の愛称である NORY と同じ発音の部分だけを大文字にしたのが件の表現で、英語科主任である筆者のことをたてて、「(私たちは)Nory のチーム(の一員)」とした上で、私に心配をかけずに療養に専念してもらおうというみんなの心遣いにあふれたものでした。それを読んだときに、感動して涙を流してしまったのはごく自然のことでしょう。

 

これをそのときに作成し始めていた本ホームページのタイトルに使おうと思うまでに時間はかかりませんでした。それに「英語学習における」という意味の "on English Learning" を付けて、「英語学習においては何も心配はいらない」という英語タイトルにしたわけです。一方で、No worries. は自分の将来に対する不安に対して、「心配することはないよ」と自分自身に言い聞かせる意味もあったと思います。もちろん、校務に関係することやそれ以外にもその標語を引き続き使わせてもらっています(下の写真参照)。

 

仲間の心遣いから生まれた本ホームページの英語タイトル。すべてのページの内容は筆者が一人で書いていますが、そのバックには常に温かい心を持った強力な仲間がついていてくれるという安心感を表す意味もあるこの表現を、いつまでも大切にしていきたいと思っています。(1/27/2024) 

 

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上記で話題にした写真とメッセージ

筆者(中央)の還暦祝い(2021年)を英語科でしてもらって

2021年度研究協議会の後で

※左端が筆者