夏の使者(その3)

「99. 夏の使者(その2)」で写真とともにご紹介したステーション・ビルのツバメたちですが、今年は完全に巣立つのがかなり遅くにずれ込んでいるようです。前回の写真でエサをねだる子供たちがいましたが、その巣(4番目)の少し右側の角度が少し変わった同じ高さの場所にいつの間にか“5番目”の巣ができ、可愛い子供たちがピヨピヨとエサをねだり始めました。そして、これをアップする本日の時点でその子供たちがまだステーション・ビル内を飛行訓練中です。

 

例年ですと、遅くとも7月中旬に梅雨が明ける頃には完全にいなくなるツバメたちですが、今年は子育てを始める時期にかなりのバラツキがあり(最初は4月中旬で最後が7月初旬)、最も遅いカップルがまだ子育てをしています。ただ、すでにその子供たちも飛行訓練に入っていますから、あと数日のうちにはいなくなるでしょう。

 

と思っていたところで、「あれっ?2番目の巣で再び子育てが始まったように見えた方はどうしているかな?」と思って見に行くと、こちらもまだ子育ての真っ最中でした。いやはや、2組もが夏真っ盛りの7月末まで子育てをしているとは…。前回書いたように、子育てが終わった“家族”は一端どこかに集合してから北へ旅立つようなのですが、この遅い2家族はそれに間に合うのでしょうか。それとも、第2陣、第3陣、…と期間をおいて何度か出発グループができるのでしょうか。もちろん、後者であってほしいですが…。

 

「いなくなることで夏の訪れを感じさせる」はずの夏の使者が、今年はまだそれを伝えきれていません。これまでの記憶では7月上旬または中旬までにはいなくなると思っていたのですが、年によってはバラツキがあるのかもしれませんね。人間とちがって、カレンダー通りに行動するわけではないので、そういうこともあるのでしょう。まさかこれから新たに巣作りをするカップルはいないと思いますが…。

 

…という記事を実は数日前に書いてあったのですが、昨朝出勤途中で見てみると、「5番目」の巣に3羽、「2番目」の巣に2羽が今にも飛び出しそうに顔を出していました(下の写真参照)。それぞれの巣には確か4羽ずついたはずでしたが、はやり数羽がコンコースの天井付近を飛び回っていました。そして、帰宅途中の夕方に見てみると、巣には1羽もおらず、コンコース内の天井のどこにも姿は見られませんでした。どうやらついにすべての子供たちが巣立って行ったようです。

 

あと、そのときに気づいたのですが、「2番目」だと思っていた巣のすぐ右隣に“本当の”2番目の巣が見つかりました。壁1つ隣の「おむずび権兵衛」の上に作られていたものですが、壁の色に合わせて巧妙に作られていたためか、見逃していました。ということで、「2番目」だと思っていた巣は「6番目」でした。どうりで同じ巣の“2度目”の使用はおかしかったわけです。また、その巣の反対側の壁にも古い巣が1つありました。そうすると、今年は全部で7つの巣が作られたことになります。

 

いずれにしても、今年も多くのツバメが新たな命を育み、無事に北へと旅立って行きました。来年も無事に帰って来て、夏の訪れを知らせてほしいものです。(7/31/2021)

 

 

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5番目の巣の4羽のうちの残った3羽

「2番目」ではなく「6番目」の巣の残った2羽


※いずれもスマホで撮ったので、画質がかなり悪いです(汗)。

<追記>

7/31の夜、帰宅途中の娘から「駅で1匹飛んでたよ」という報告が…。どうやらまだ巣立っていない子供がいるようです。娘も「今年は随分遅くまでいるね」と言っていました。(8/1/2021)

 

8/2の朝、出勤途中で最低でも2羽のにぎやかな鳴き声を聞きました。姿は見えませんでしたが…。そして、帰宅途中でそのうちの1羽と思われる子供を発見。元気に飛行訓練をしていました。自分がいつも通らない通路の方に飛んでいったので、もしかしたらどこかに気づいていなかった「8番目」の巣があるのかもしれません。(8/3/2021)