初めての冒険

タイトルをご覧になって、また何か特別なことをしたのかと期待された方には申し訳ありません。今回は筆者が小学生のときの経験をお話ししようと思います。

 

夜遅くまで結構遠くの塾に通うのが当たり前になっている(?)最近の小中学生のみなさんには想像がつかないかもしれませんが、筆者が小学生の頃はその学校の通学区域外に行ってはいけないという指導があり、筆者もそれを守っていました。

 

筆者が通っていた小学校は、市街地にあったこともあって、通学区域は学校を中心として東西がそれぞれ約1km、南北がそれぞれ0.5kmくらいの狭いものでした。筆者の自宅はその東端の町にあり、さらに東に5分も歩くと県道があって、その向う側は区域外でした。通学路ではない学校の西側に住んでいる同級生の家に遊びに行くのにも結構な勇気がいりましたから、ましてや学区域の東端の向う側は何があるかもわからない、恐ろしい(?)ところでした。

 

しかし、4年生か5年生のある日、思い切って自転車でその"未踏の地"に出かけてみました。恐る恐る県道を渡ると、すぐに自分が産まれた場所だと聞いていた国立病院があり、そこを過ぎると眼下に斜面を覆うお茶畑が見えました。そのお茶畑の中をジグザグに走っている道を降りると、見慣れた川の下流に着き、そこに小さな神社がありました。そこに着くまでおそらく5分足らずしか経っていないはずなのに、当時の筆者にとっては遥か遠くに来てしまったかのように感じられたのを覚えています。

 

帰りに前出の斜面を登って行ったときの映像は比較的鮮明に残っていますが、そのときどんな気持ちであったかは覚えていません。しかし、このエピソードの映像が50年近く経った今でもまるで映画を見ているかのように鮮明に思い出せるということは、きっと自分の中で大きな心の変化があったのでしょう。

 

それまでの殻を破った、初めての冒険の話でした。みなさんにも同じような思い出はありませんか?(11/28/2020)

 

「つぶやき」メニューに戻る

「ホーム」に戻る