今回の表現も映画やドラマなどを見ていると頻繁に耳にするものです。多くの場合、話し手が聞き手に対して自分の伝えたいことをひととおり言ってから最後にこの台詞を言っています。さて、どんな意味で使っているのでしょう。
① I want to study in the US in the future. I mean it.
② You must finish your homework now! I mean it!
①は自分の希望として将来アメリカへ留学したいという気持ちを語った後に、②は相手(おそらく自分の子供)に今すぐに宿題を終えるように言った後に、件の台詞を言っていますね。ここから想像できるでしょうか。
mean は「~を意味する」という意味であることは知っていると思います。ですから、この文をそのまま直訳すればタイトルのような意味になるわけですが、これでは真の意味がわかりません。辞書で別の意味を探してみると、「~のつもりで言う」という意味もあります。この意味で解釈してみると、「私はそのつもりで言う」となりますね。こうしてみると、少しここでどのような意味で使われているかが見えてくるのではないでしょうか。
そうです。ここではそれぞれその直前に言ったことを「そのつもりで言う」ということですから、「~を真面目に言っている」とか「~を真剣に言っている」ということになります。もう少しわかりやすい表現にすると、「本気です」とでもしましょうか。若い人たちなら、「マジです」にあたります。
しかがって、この表現を過去形で使うと「本気でした」「マジでした」というような意味になります。
③ I meant it.
④ I didn't mean it.
③は「(それは)本気でした」「そのつもりでした」と直前に言った内容をさらに相手に印象づけたいときに、④は何か失敗したりしたときなどに「本気ではありませんでした」「そのつもりではありませんでした」などと言い訳をしたいときによく用いられます。
いずれもよく出くわす場面だと思いますので、使えそうだなと思ったら使って見ましょう。