バイクの思い出⑤:ホンダ XL200R

5台目のバイクは、ロードバイクに飽きてきて購入したオフロードバイクでした。

 

【モデル概要】

ホンダの XLシリーズが「S」から「R」へと進化した時点で、125ccと250ccの中間がほしいという要望があって追加発売されたモデルです。エンジンは250のような4バルブのバランサー付ではなく、ミッションは125のような6段ではなく5段で、まさに両者の中間のようなモデルでした。

 

 なお、当初は赤一色でしたが、マイナー・チェンジされたときは、白色と黒色の2色になりました。

 

【購入エピソード】

CB750F インテグラを手に入れたところで、もう少し手軽に乗れる小型のモデルも欲しくなりました。しかもCBではなかなか行けないようなところにも行けるもの…。そうなると、やはりかつて乗っていたオフロード車になります。

 

しかし、やはり125では少し物足りない…。そんなことを考えながら近所のバイク屋に行ったところ、今回のモデルの比較的程度の良い中古車がそこそこの値段で売られていました。その時点では即決しなかったのですが、確か2〜3日後に再び同店を訪れて契約したと記憶しています。

 

【長所・短所】

 長所は、125ccなみのコンパクトな車体による取り回しの良さでした。またがった感じではかつて所有していたXL125Sとほぼ同じくらいの車格であったように思います。また、それでいて+75ccのエンジン・パワーはありがたく、よく整備された林道程度であれば楽に走ることができました。

 短所は、ギアが比較的高回転に設定されている点で、トップ5速の巡航回転数が格下のXL125Sと同程度(50km/h で 4,000rpm)であったのが、パワー的にも燃費的にももったいない気がしました。また、XL250S/R のようなバランサー付エンジンでないために振動が多く、回転数の高さとあいまってオンロードでの巡行時の快適さはXL125Sよりむしろ悪いように感じました。もっとも、それを「オフロード車らしい荒々しさがあってよい」と感じる向きもあると思いますが…。

 

【ツーリング・エピソード】

このバイクはオフロードを走るために手に入れたものなので、チョイ乗りや時々通勤に使う以外は、主にオフロード・ツーリングに利用しました。

 

地元の県の有名な林道はおおかた走ったと思います。また、隣県のいくつか有名な峠道も走りました。そういうときはこのモデルの真骨頂が発揮されるときで、小さな石を後ろに飛ばしながら林道を駆け巡りました。

 

ただし、ツーリング中に一度だけトラブルに遭いました。それはパンクでした。下の写真にもある中津川林道(埼玉で一番有名な林道)を走っていたときで、なんと後輪に釘がささってしまっていました。チューブ式タイヤであったので、一気に空気が抜けて後輪が左右に振られ始めて気づきました。そのときはたまたま応急用パンク修理キット(修理液注入型)を持っていたので助かりましたが、それが無かったら途方に暮れるところでした。もちろん、本モデルのせいではありませんが…。

 

【お別れ】

このモデルを購入してしばらくしたところで、次に紹介するハーレーも手に入れました。つまり、一時的にCB750Fも含めて3台のバイクを所有していたことになります。狭い庭にある駐輪場をそれらで占拠してしまっていたので、家族からも不満の声が聞こえて来ました。

 

そんなことがあったからでしょうか。このモデルに乗る機会がだんだんと減ってきてしまい、CBを手放した後もそれは変わらず、やがて税金を払っているだけの存在になってしまいました。

 

そんな状況を察した大学時代の先輩から、このモデルを譲ってくれないかという申し出がありました。その先輩は、高校時代からバイクに乗っていた筆者に刺激されてバイクに乗り始めた人です。廃車するのももったいないなかったので、その先輩にただで譲ることにしました。

 

どこから借りて来たのか、ある日その先輩はバイクを乗せる軽自動車で筆者の家にやって来ました。最後はあまり大切にしてやらなかったこのモデルですが、やはりお別れとなると一緒に走った思い出が浮かんで来たりして、寂しい気持ちがしたものです。ただ、その先輩がそれからしばらくの間大切に乗ってくれているのを知ったときは、なんだか嬉しくなりました。(4/22/2023)

 

中津川林道(埼玉)で

どこかの峠(不明)で

十石峠(群馬と長野の県境)で


 

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