私の大好きなドラマの話

本来「つぶやき」のページはその名前のとおり「つぶやき」であるべきなのですが、なぜかいつも新しくアップするページの説明ページなってしまっていました。そこで、今回は本業とはまったく関係のない、筆者の趣味の範疇の話をします。ただ、広い意味では英語学習に関係があるかもしれません…。

 

筆者には昔からいろいろな趣味があるのですが(どの趣味も知人からは「マニア」扱いされている?)、その中の1つが映画です。映画といっても、ただ鑑賞するだけでなく、関連グッズ(特に「ちらし」)を集めたり、最近では自分でも映像(創作ではなく、学校行事や家族旅行の映像)の撮影や編集にも力を入れています。今回は、その中では「鑑賞」及び「収集」の対象になっている、あるドラマ・映画についてお話ししたいと思います。

 

そのドラマ・映画とは、『スター・トレック』(Star Trek)です。おそらく多くの人が「なに、それ?」と思ったと思います。このドラマ・映画はアメリカ製で、アメリカ人であれば知らない人はいないであろうと思われるほど人気がある作品です。もちろん、ヨーロッパやアジアでも人気があります。ところが、これだけ(どれだけ?)アメリカの文化が大好き(?)で、「スター・ウォーズ」のことは知っている日本人なのに、なぜか「スター・トレック」のことを知っている人は多くありません。世界中でこの作品のことに疎いのは日本人だけではないかと思えるほどです。

 

1965年に初放映されたオリジナル・ドラマの『スタートレック』(Star Trek。邦題『宇宙大作戦』、のちに『宇宙パトロール』)は23世紀が舞台で、1980年代から90年代にかけて連続して放映された『新スター・トレック』(Star Trek: The Next Generation)、『スター・トレック ディープ・スペース・ナイン』(Star Trek: Deep Space Nine)、『スター・トレック ヴォイジャー』(Star Trek: Voyager)は24世紀が舞台で、2000年代に製作された『スター・トレック エンタープライズ』(Star Trek: Enterprise)は22世紀が舞台です。ここまででドラマは計700話以上、映画も13本が作られています。そして、2018年より始まった新作ドラマの『スター・トレック ディスカバリー』(Star Trek: Discovery)は再び23世紀が舞台となっています。

 

『スター・トレック』の魅力はたくさんありますが、その中で筆者が最も強調したいのは、物語のほとんどが現代の人間の問題点を扱っているという点です。中には歴史上有名な事件や出来事をベースにした話もあります。それらを未来の地球人や彼らが遭遇する宇宙人との関係の中で起こる出来事に置き換えて語られる内容になっていることです。つまり、現代の問題点をSFという衣を着せて間接的に描いているのです。

 

そのような製作サイドの方針がありますから、ストーリー的には『スター・ウォーズ』のように「勧善懲悪」というスッキリしたものではなく、「善」の中にも葛藤があって「悪」の中にも事情がある、あるいはどちらが「善」でどちらが「悪」なのかわからない、というものが多くなっています。つまり、視聴者に考えさせるような内容のものが多いのです。もしかしたら、そんなストーリー展開が日本人に受けない理由かもしれません。もちろん、そんな難しいことは考えずに、単に面白かったり、ホロッとさせられたり、というストーリーのものもあります。

 

そんな『スター・トレック』の新たなシリーズの予告編が先日公開されました(Amazon Prime)。タイトルは『スター・トレック:ピカード』(Star Trek: Picard)。『新スター・トレック』の主人公であったピカード艦長の20年後を描くというものです。ピカード艦長と言えば、『新スター・トレック』が始まった当初は、演じるパトリック・スチュワートがはげ頭の中年男性であったことから、「なんではげ頭の男が主人公なんだ!」とオリジナル・ドラマのファンを困惑させたそうですが、7シーズンにも及ぶ良質なドラマとピカード艦長の人間性の素晴らしさを見ているうちに、多くのスター・トレックのコアなファン(これを「トレッキー」または「トレッカー」と呼びます)の心をつかむ存在となりました。そのピカード艦長が再びドラマの主人公として登場するのです。トレッキーの私も今から楽しみで仕方がありません。「スター・トレック」、特に『新スター・トレック』は台詞もゆっくり、はっきり話してくれるので、英語の勉強にもなります。未視聴の方はぜひご覧になってみてください。(7/27/2019)

 

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