【質問】
5月号 65ページの I can do it! の表現で、人にお願いする場合に Can I...? と Can you...?、Could I...? と Could you...? のように主語が I と you の場合があるようですが、どうちがうのでしょうか?
【回答】
これは、お願いする仕方が「誰の行動を基準にしているのか」ということのちがいからきています。つまり、I を主語にする場合は「自分は~してもいいか?」ということをたずねているのであり、you を主語にする場合は「あなたは~してくれるか?」ということをたずねているのです。したがって、当然ながらそこで使われる動詞も主語によって異なります。それをテキストの例文で見てみましょう。
① Can I borrow your eraser?
② Could you lend me your camera?
上記2つの文は、いずれも相手に何かを貸してほしいとお願いしている場面のものですが、①は自分が基準になっているので「借りる」の borrow が、②は相手が基準になっているので「貸す」の lend が使われています。
なお、人にお願いするときの表現としては Can よりも Could を、will よりも would を使った方が丁寧な印象を与えます。また、ALTに個人的な感覚として聞いたところでは、would よりも could の方がより丁寧な印象を与えるそうです。もちろん、最もよいのはさらに please を付けることであるのは言うまでもありません。