今回のタイトルは、みなさんが英語の授業から学ぶことではなく、筆者が英語を教えるという過程で学ぶことを意味しています。
筆者は、今年度は2つの大学で月曜日から木曜日まで教えていますが(もう1つは夏休み中の集中講義)、いずれの授業も単に英語を教えているわけではなく、いかにそれを生徒に効果的に教えるかということを目標にしたものです。それを教えるために、自分がこれまで現場の教師として教えてきたことを中心とした授業内容にしているのですが、学生にわかりやすく説明する方法を考えているうちに新たな内容を思いつくことがあります。
その中の1つに「学習英文法」という科目があるのですが、よく授業の準備をしていたり学生たちとディスカッションをしたりしている間に新たな説明方法に気づきます。今回アップした形容詞や副詞の最上級と定冠詞 the の関係もそうで、前回の「27. なぜ副詞の最上級には the が付かないのか?」、今回の「28. 形容詞の最上級なのに the が付かない場合があるの?」、そして次回の「29. 『形容詞の最上級には the が付く』ではない!」の3本は、そのような事情から生まれてきたものです。
そして、本コーナーでそれらをみなさんにわかりやすく説明するための文章を考えている間に、それらはさらに磨きがかけられます。実際に、上記の3つの記事はだいぶ前に書いてあったのですが、それらの内容は筆者が先生方を対象とした研修会の講師を引き受けた際の内容の一部として利用したりしています。
新しい年度でも同じ授業を担当するので、そこでは本ホームページの記事用にバージョンアップした内容を使おうと思っています。もしかしたら、そのときにさらに良い説明内容に気づくかもしれません。そうしたら、本ホームページの記事の内容も修正しましょう。
英語学習はとても奥が深いですが、中学生や高校生に教えるような内容にもまだまだ新たな発見があります。他にも新たにわかったことがあれば、本ホームページで取り上げるようにしたいと思います。(3/4/2023)