今回の話は「つづりを読めるようになる」シリーズの中では最も基本的なものですが、この話をよりよく理解していただくために、「1. アルファベットの名前を読めても英語は読めない」をまだお読みになっていらっしゃらない方は、そちらを読んでからこちらにお戻りください。
さて、「1. アルファベットの…」では、例えば "dog" は "d", "o", "g" というアルファベットの「音」を知っていれば、その個々の音を連続することでこの単語を発音できるとしました。また、逆に言えば、個々の文字の音を知らなければ、この単語は読めないともしました。
英語の中には、dog のように個々の文字の音を知っていさえすれば、その音をつなげるだけで発音できる語があります。全頁で「目標」として挙げた「アルファベット・チャンツ26語」の中では、次の語がそれにあてはまります。
bag, cup, desk, hand, ink, jet, box
つまり、以下のように分解してからくっつけると、その単語の発音になります。
・bag … b - a - g = bag
・cut … c - u - t = cut
・desk … d - e - s - k = desk
・hand … h - a - n - d = hand
・ink … i - n - k = ink
・jet … j - e - t = jet
・box … b - o - x = box
では、上記の単語を表記されているとおりに読んでみてください。
どうでしたか? 個々の文字の発音を意識しながらしっかり読むことができましたか?
これで、アルファベット・チャンツ26語のうち、以下の青色の単語が読めるようになりましたね。
apple, bag, cup, desk, egg, fish, girl, hand, ink, jet, king, lion, moon, notebook, octopus, picture, queen, rabbit, star, telephone, umbrella, violin, window, box, yellow, zebra
なお、単語全体としてはまだ説明が必要なつづりがあるものの、音がわかれば発音できる部分があるのは以下のとおりです。
apple, bag, cup, desk, egg, fish, girl, hand, ink, jet, king, lion, moon, notebook, octopus, picture, queen, rabbit, star, telephone, umbrella, violin, window, box, yellow, zebra
今回のような個々の文字の音の連続でできている単語はつづりの長さが短いものばかりなので、発音を想像するのはそんなに難しくないと思います。しかし、たとえそうであっても、個々の音の連続で発音できると知らなければ、これらの単語でさえ読めないわけです。これらの単語が読めただけでも、つづりと発音の学習としては大きな第一歩です。ぜひ自信を持ってください。Good job! でした。
次回は、音の連続にある文字が1つ加わるだけで発音が大きく変わってしまう例を取り上げます。ぜひ、そちらも読んで力をさらに伸ばしてください。