こんな時だからこそ…

新型コロナウィルスの感染拡大が収まらない中、本ホームページの読者の中にも自宅で自学自習をしている児童・生徒・学生も多いことでしょう。もちろん、学校で仲間や先生と一緒に授業ができない状況の中で、みなさんの先生方もいろいろな学習支援に動いています。学校によっては、ICT機器を使った遠隔授業をほぼ平常時と同じ時間割で行っているところもあるようですが、ほとんどの学校ではそこまでのことはできていません。それでも、学校や教育委員会がweb上に上げた授業ビデオを見て自学したり、与えられた課題を自分でこなしたりというやり方で勉強できるようにしてくださっているでしょう。

 

筆者の学校でも、「ロイロノート・スクール」という機能に早くから目をつけて準備を進めてきました。そして、ゴールデン・ウィーク明けから本格的に利用を開始する予定です。しかし、これも基本的には「自学自習」に変わりはなく、勉強時間も学習内容の扱いも生徒の自主性に任されています。つまり、学習の成否は生徒個人にゆだねられていると言えます。

 

一方、学校でふつうに授業が行われているときでも、生徒の家庭学習の実施状況には大きな差がありました。宿題すらこなせない生徒、宿題はやるが他のことはやらない生徒、宿題はやらないが他のことはやる生徒、宿題も他のこともやる生徒…など様々です。ただ、本ホームページの読者には、上記の最初と2番目のタイプの生徒はいないでしょう。そこで、今回は最低限のことだけでなく、さらに一歩上を目指して勉強したいと思っているみなさんへのアドバイスとなることを、「学習法に関すること」のコーナーにアップしました。

 

今回アップした記事は、家庭学習をより実り多きものにするために(つまり、やったことが力になったと実感できるようになるために)、勉強の「質」を上げるという話です。いくつかの具体的な勉強方法に対して、その質を上げる視点と具体策を紹介してあります。どうやらあと1ヶ月は多くの学校で臨時休校が続きそうですので、ぜひそこに書かれていることを参考にして、限られた状況下でも最大限の効果が発揮できる勉強を行ってみてください。こんな時だからこそ、落ち着いて腰を据えて自分の勉強法を見直してみてはいかがでしょうか。では、みなさん、頑張ってください!(5/2/2020)

 

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