台風、ハリケーン、サイクロン

この週末は「過去最大級の台風」と言われる台風10号が沖縄を通って九州西部をかすめていきそうです。台風は進行方向の右側(東側)の方が風が強いそうなので、沖縄だけでなく九州にも甚大な被害が出るのではないかと心配されています。

 

予想される最大風速は秒速80メートルと、聞いたことのないような数字が発表されています。秒速で言われてもあまりピンときませんが、これは時速で言うと288㎞/hになります。つまり、自分のすぐ目の前を新幹線が全速で走り抜けている様子を想像すれば、そのエネルギーのすごさがわかりますね。

 

さて、その「台風」は、英語では typhoon、つまり「タイフーン」と言います。この単語を最初に聞いたときは、日本語から転化されたものだと思って少し嬉しかったのですが、後に中国語の「大風」が元であるということを聞いてがっかりしたのを覚えています。ただ、最近はこの中国語節も怪しいらしく、ギリシャ語説(Typhon、テュポン)やアラビア語説(tufan)が有力とされているようです。でも、アジア太平洋海域で発生する台風の名前がギリシャ語やアラビア語が元であるというのも…。

 

同じような大きな嵐でも、発生する場所によって名前がちがうというのも面白いですね。北半球で言うと、太平洋の西側に発生するものを「台風」、太平洋の東側や大西洋に発生するものを「ハリケーン」(hurricane)、インド洋に発生するものを「サイクロン」(cyclone)と呼びます。台風以外の2つの名前を聞くと、仮面ライダー1号・2号のバイク「サイクロン号」と同V3のバイク「ハリケーン号」を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうかね。本当の意味もわからないまま覚えた単語が「大嵐」を意味すると知ったときの驚きは、50代半ば以上の男性の方ならご理解いただけるでしょうか。

 

話を最初に戻します。台風10号はさすがにこれまでに見たこともないような猛烈な勢力をもった台風なので、気象庁と国土交通省が台風が九州に近づくであろう6日(日)の3日も前の3日(木)に異例の緊急記者会見を開いて注意を呼びかけました。これには台風には慣れっこ(?)になっている沖縄・九州地方の人々も「マジでやばい…」と恐怖によるショック状態に陥っているそうです。

 

台風の進路に近い地域にお住まいのみなさん、十分にお気をつけください。そして早めの避難をしてください。「♪せまる~、ショッカー♪」に負けるな!(9/5/2020)

 

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