お世話になったペンション

筆者の元勤務校である国立大学の附属中学校は、1895年から修学旅行を実施しており、「修学旅行」ということばの発祥の地とも言われている学校です。その伝統もあり、1978年から5つのコース別学習という形で修学旅行を行っています。

 

面白いのは、担当者が決まるとその担当者がやりたいようにコース内容を決められることです。ただし、コースは基本的に教科学習の延長として設定されるので、基本的には教科学習を行う場であり、毎年設定される国語、社会、理科のコースはほぼ内容が決まっています。その中で、教科学習として5つのコースを開けなかった年は、その学年の担任の誰かが独自のコースを設定します。その場合は、教科の学習を意識しつつまったく異なる内容でコースを設定することもできます。

 

筆者は、元勤務校で過去に5回(1~3年を5周)学級担任を持ちましたが、そのうちの5回とも筆者がその学年の「独自のコース」の担当となりました(1回は副担当)。詳細な内容は割愛しますが、その時に宿泊した場所はいずれもある同じペンションでした。最初にそこを利用したのが平成10(1998)年で、その2年前から下見をしましたから、最初に泊まったのは26年も前になります。担当する度に複数回下見をし(2回目以降は自費…涙)、家族旅行でも何度か行ったので、これまでに修学旅行の本番を含めて20回ほど利用したことがあります。

 

そのペンションは、単に泊まる場所を提供してくれるというだけでなく、敷地内でできるイベントや周辺でできるイベントの相談にものってくれます。また、オーナー夫妻のお二人にそれぞれ生徒向けの講師を務めていただいたこともあります。とにかく、筆者のコースには無くてはならない宿でした。さらに、家族で泊まりに行った時は幼い子供二人の面倒を見てくれたこともあり、逆に筆者がペンションのオーナーの娘さんの送り迎えをしたりしたこともあって、親戚のような付き合いをずっと続けてきました。

 

そんなお世話になったペンションに、先日8年振りにプライベートで泊まりに行ってきました。オーナー夫妻と久しぶりに会えて大変嬉しく思いました。筆者が”送り迎え”をした娘さん(次女)は今では三児の母親をしながらペンションの料理長もしており、素材の味を大切にした美味しいコース料理を作ってくれています。それをいただきながら、明るく元気なママさんや地元の名士でもあるオーナーとなつかしい話をいっぱいしてきました。

 

今度は大人になった筆者の二人の子供を見せに行こうと思っています。(9/10/2022)

 



美味しいフルコースの食事

 

お世話になったペンションの部屋

ペンションのみなさんと